子供の成長の為、親はどこまで介入する?『適度な放任』と『適度な指導』

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親として子供の成長の為にどこまで介入すべきかは一つの大きな課題ですよね。どこまで口出ししていいのか悩むところです。あれこれ言いすぎるとお互いつらくなるし、放っておくと気になるし。ここで重要なのは、子供が自分自身で学び自分で問題を解決する能力を育てることです。そして、それを可能にするためには、「適度な放任」と「適度な指導」のバランスが重要となります。

どんな人になってもらいたい?

子供にどんな人になってもらいたいですか?私は『自立した人間』になってもらいたいです。単純に親は子供より早く寿命を迎えてしまいます。なので親がいない世界で子供自身が生きていけない日が必ずやってきます。自立した人間であれば何とかして生きていける確率が高くなります。しかしその反対で親に依存し過ぎて自立できていない人間は生存確率が低くなります。

なので私個人の考えでは『自立した人間』になってほしいです。皆さんはご自身のお子さんにどのような人になってもらいたいですか?

適度な放任と指導

子供を育てるには「適度な放任」と「適度な指導」のバランスが重要となります。具体的にはどういうことかというと、子供が自分で何かをしようとした時すぐに親が手を出すのではなく、一旦は子供に任せてみることが大切です。

たとえば、子供が積み木を積み上げて遊んでいて、ちょっと難しそうにしているときでも、最初は見守ることが大切です。これが「適度な放任」です。しかし、本当に困っている時や、間違った方向に進んでしまうような場合には、親が優しく指導をすることが必要です。これが「適度な指導」です。

なぜこのようなアプローチが重要なのでしょうか。それは、子供が自己肯定感と自立心を育むためです。自分で考え行動し、それがうまくいった時には「自分でできた!」という成功体験を得ることができ、それが自己肯定感の向上につながります。また、失敗した時にも、「次はどうすればうまくいくか」を自分で考えることで、解決策を見つけ出す力や自立心を育むことができます。

ただし、このアプローチは子供の年齢や成長の段階により適応する必要があります。小さい子供ほど、親の手助けや指導が必要です。しかし、成長するにつれて、少しずつ放任の部分を増やしていくことで、自立した大人に育つためのスキルを身につけることができます。

また、このすべてが子供の安全を保つ範囲内で行われることが重要です。遊びなどを通じて学びや自己肯定感を育むことは大切ですが、大けがをするような危険な状況は避けるべきです。

科学的な根拠については、発達心理学における「ゾーン・オブ・プロキシマル・ディベロップメント」という理論を参考にしています。これは子供が自力で解決できる問題と、大人の支援があると解決できる問題の間にあるゾーンのことを指します。このゾーンの中で子供が活動することにより、学習効果が最大化され、自立心も育てられるとされています。

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